大学附属中の魅力と引き換えに迷ったこと|安心と不安のあいだ

まとめて引き受けてくれる存在だが

前の記事で書いたように、
大学附属という選択肢は、
当時の私にとって
一つの光のようにも見えていました。

志望校を下げることへの抵抗感。
大学受験への不安。
将来への見通しのなさ。

それらを、
まとめて受け止めてくれる
選択肢のように思えたのです。

そして長男の前向きな反応。

ただ、
考えれば考えるほど、
手放すことになるものも
少しずつ見えてきました。

「大学まで決まる」ことへの引っかかり

大学附属の一番の特徴は、
大学までの進路が
見えていることです。

入学できれば、よほどのことがない限り
ほぼ系列大学に進むことができる。
頑張れば学部も選べる。
それは、
大きな安心材料でした。

一方で、
別の感情も
同時に生まれていました。

本当に、
この時点で
大学まで決めてしまっていいのか。

まだ小学生の段階で、
将来の選択肢を
狭めてしまうことにはならないのか。

安心と引き換えに、
早々にひとつの道を閉じてしまうような
感覚もありました。

「受験をしない」ことへの不安

大学受験をしなくて済む。

それは、
確かに魅力でした。
勉強はする前提ですが、
受験に縛られず、自分のやりたいことに時間を使える。
そう思えたのも、正直なところでした。

でも、
受験がないということは、
あまり競争をしない
ということでもあります。

努力の基準は、
どこに置けばいいのか。
モチベーションは、
どう保てばいいのか。

受験という
明確なゴールがない状態で、
学び続けられるのか。

そんな不安も、
頭を離れませんでした。

「楽になる」ことへの引っかかり

正直に言えば、
大学附属という選択肢には、
「楽になるのではないか」
という印象もありました。

もちろん、
実際の学校生活が
楽だという意味ではありません。

ただ、
親として、
険しい道を
避けているような感覚。
そこまで親が道を決め、
平坦にならすようなことをしていいのか。

そんな問いを、
無視することはできませんでした。

安心と不安が、同時に存在していた

この時期の私の中には、
二つの感情が
同時にありました。

大学附属なら、
少し楽になるかもしれない。

でも、
本当にそれでいいのか。

この安心感は、
将来につながるものなのか。
それとも、
目をそらしているだけなのか。

答えは、
まだ出ていませんでした。

まとめに代えて

大学附属という選択肢は、
当時の私にとって
救いでもあり、
新たな迷いの種にもなりました。

何かを解決するために
見つけた選択肢が、
別の問いを連れてくる。

この時点では、
まだ
進むとも戻るとも
決められていなかった。

ただ、
簡単な道ではないことだけは、
はっきりしていました。

次の記事では、
こうした迷いを抱えたまま、
それでも
志望校の考え方を
もう一度組み替えようとした話を書きます。

▼ 次の記事
小5途中で志望校を切り替えた判断|現実ラインを探し始めた頃

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