投稿者: fpksc131

  • 教育費がある家庭で家を買うということ|我が家の家計の最終判断

    教育費がある家庭で家を買うということ|我が家の家計の最終判断

    家を買ったのは正解かどうか

    6900万円の家。
    引き渡し後にかかった準備費約170万円。

    団信で落ち、
    エアコンでつまずき、
    冷蔵庫で止まり、
    引っ越しで迷い、
    休日は消えていきました。

    正直に言えば、
    何度も「やめたほうがいいのではないか」と思いました。

    それでも、最終的に私たちはこの家を買いました。

    その判断が正解だったかどうかはまだわかりません。

    ただ、教育費がある家庭として、
    どこに線を引いたのかを書き残しておきます。

    月20万円という絶対条件

    私たちが最後まで守ったのは、
    月20万円以内というラインでした。

    現在の家賃は約15万円。
    そこから大きく跳ね上がることは避けたかった。

    住宅ローンの返済が
    教育費を圧迫する構造だけは作らない。

    これが絶対条件でした。
    家探しをしているときは、
    毎年塾代がかかっていました。
    学年が上がるにつれ増えましたが、
    おおむね年間100万円の支出があってもなんとか回せていました。
    今後、長男が私立中高、大学に進学したとして、
    毎年かかる費用が同水準だとすれば
    このラインを維持すれば
    生活は成り立つというおおまかな計算です。

    借入は5900万円。
    期間は35年。

    定年後も支払いは続きます。

    不安がないわけではありません。

    けれど、
    月々のキャッシュフローが破綻しないこと。
    これを最優先にしました。

    教育費の現実

    私立に進む可能性。
    塾代。
    大学の学費。
    理系なのか、文系なのか。
    下宿の可能性。

    将来の教育費は読めません。

    だからこそ、
    住宅ローンで余白を奪うわけにはいかなかった。

    金利も固定を選べば安心だったかもしれません。
    けれど月3万円の差は年間36万円。

    その金額がいま節約できるのなら
    教育費や固定資産税の支払いに回したい。

    住宅ローンの安心と、
    教育の選択肢。

    どちらを優先するか。

    私たちは後者を取りました。

    上振れを受け止められるか

    家を買う前、
    本体価格と諸費用でほぼ見通しが立った気でいました。

    けれど実際には、
    170万円以上の準備費が追加でかかりました。

    それでも破綻しなかったのは、
    自己資金1000万円+αを用意していたからです。

    「借入を減らす安心」よりも
    「流動性を持つ安心」を選んだ判断は、
    結果的に正しかったと思っています。

    不安が消えたわけではない

    誤解のないように言えば、
    いまも不安はあります。

    金利が上がればどうなるか。
    退職後の返済は本当に持つのか。

    完璧な答えはありません。

    ただ、
    判断基準を明確にしたこと。
    優先順位を言語化したこと。

    それが迷いを減らしました。

    家は資産か負債か。

    議論はいくらでもあります。

    けれど私にとっては、
    「子どもが安心して暮らせる場所」
    という意味のほうが大きかった。

    通学。
    生活動線。
    家族の時間。

    その総合判断でした。

    まとめに代えて

    教育費がある家庭で家を買うということは、
    「いくら借りられるか」ではなく
    「何を守るか」を決めることでした。

    私たちが守ったのは、
    月20万円というラインと
    教育の選択肢でした。

    住宅ローンは重い。
    けれど、
    前提を整理し、
    上振れを想定し余白を残せば、
    怖さは少しだけ薄らぐ。

    それが我が家の最終判断です。

    次回からは中学受験と家の購入について
    これまで書いてきた内容をまとめていきます。

    ▼ 次の記事
    中学受験を考える家庭の全体ロードマップ

  • 新築準備の手戻り地獄|往復と再見積で消えた休日と170万円

    新築準備の手戻り地獄|往復と再見積で消えた休日と170万円

    山は越えたと思っていたのに

    住宅ローンの本審査。
    団信の壁。

    そこを越えたとき、
    正直に言えば「山は越えた」と思っていました。

    けれど、家を買うという出来事は、
    契約が終わってからが本番でした。

    引き渡しから引っ越しまで約4カ月。

    その4カ月間は、
    消耗の連続でした。

    手戻りの始まり

    エアコンは設置不可と言われ、
    業者探しからやり直し。

    冷蔵庫は階段搬入不可。
    クレーンも不可。
    キャンセルから買い直し。

    そのたびに、
    現住居と新居と家電量販店を往復しました。

    引っ越しは22万から50万までの価格差。
    判断に時間がかかる。

    新居はまだ空っぽです。
    音が響き、底冷えのする
    何もない部屋に立って、
    「いつになったら落ち着くのか」と考える時間が増えました。

    消えていく休日

    平日は仕事。
    土日は立ち会い。

    見積もり。
    再見積もり。
    写真撮影。
    電話。
    メール。

    一度で終わらない。

    「これだと難しいということですよね?」
    この言葉を何度言ったかわかりません。

    家族で外出する予定を取りやめた日もありました。
    子どもには「また家?」と聞かれました。

    申し訳なさと焦りが混ざりました。

    細かい出費の積み上がり

    カーテン。

    賃貸と違い、窓が多い。
    サイズもバラバラ。
    レールも新設。
    約30万円。

    アンテナ設置。
    約8万円。

    エアコン工事約29万円。
    家電約70万円。
    引っ越し37万円。

    合計すると約170万円。

    「諸費用250万円」とは別の世界です。

    家を買う前、
    仲介手数料がかからないことで
    約200万円浮いたと考えていました。

    その「浮いたはずの金額」が、
    ほとんど家に住む準備の費用で消えました。

    お金以上の疲労

    一番きつかったのは、
    判断とキャンセルと再考の連続でした。

    妥協するか。
    時間をかけるか。
    お金を払うか。

    常に三択です。

    「もういいか」と思いかけたこともあります。

    けれど、
    この家にはこれから何十年も住む。

    その思いが踏みとどまらせました。

    新居に家具や家電をそろえていくのは
    楽しいことだと思っていました。
    でも実際は、目前に迫った引っ越しまでに
    家族が安心して暮らせる家にしておく
    プレッシャーの方が大きかった印象です。

    まとめに代えて

    家を買うというのは、
    契約の瞬間がゴールではありません。

    準備の消耗。
    予算の上振れ。
    時間の消費。

    それをすべて引き受ける出来事でした。

    最低限で見積もりをしない。
    必ず上振れを想定する。

    それが、いまの私から言える現実です。

    そして最後に、
    教育費を抱える家庭として
    この決断をどう整理したのかを書きます。

    ▼ 次の記事
    教育費がある家庭で家を買うということ|我が家の家計の最終判断

  • 3月の引っ越しは高すぎる|22万円から50万円まで開いた見積差

    3月の引っ越しは高すぎる|22万円から50万円まで開いた見積差

    繁忙期は高騰すると聞いていたが

    引っ越しは長男の小学校卒業後と決めていました。

    つまり3月末。

    いわゆる繁忙期です。

    人件費が上がっている。
    価格が高騰している。

    そんな話は耳にしていました。

    私は8年前にマンションを借り換えています。
    当時住んでいたマンションから100メートルほどの移動でした。
    長男も小さく、そこまで荷物は多くありませんでした。
    引っ越し時期は1月の閑散期。
    費用は12万円くらいでした。

    ここからどれだけ高くなるのか。
    まったく想像できませんでした。

    4社の見積

    現在の賃貸マンションから新居までは約30キロ。
    子どもも大きくなり荷物は増えました。
    ピアノなど特別な大型品はなし。

    ネットの一括見積サービスは
    引っ越し予定日の3カ月前から申し込むことができます。
    それを利用し
    4社に現地見積りをしてもらうことにしました。

    提示された金額は、

    22万円。
    37万円。
    39万円。
    50万円。

    正直、目を疑いました。

    同じ条件なのに、価格が全然違う。
    「今日中に決めてくれればこの価格」という業者もいました。

    価格差の理由

    話を聞くと、

    トラックのサイズ。
    台数。
    作業員数。
    作業時間。

    これらで価格が変わるとのことでした。

    さらに、3月末は予約が集中する。
    依頼が遅れれば、価格は上がる。
    そもそも受けられないこともある。

    焦りが生まれました。

    37万円という決断

    最安値に飛びつくこともできました。

    けれど、新築です。
    壁や床に傷をつけたくない。

    口コミを調べ、
    養生が丁寧だと評価の高い業者に決めました。

    37万円。
    8年前の引っ越しの3倍。

    高い。

    けれど、
    安心を買う金額だと思うことにしました。

    ちなみに22万円の最安値の業者は
    まだ実績がなく、覚えてもらう段階なので安くしている。
    作業員数がほかに比べて少ない。

    最も高い50万円の業者は、
    搬出日と搬入日で計2日間をかけて、余裕をもって運ぶ。
    午前と午後で別の引っ越しというようにぎっしりと
    予定を入れると丁寧にできなくなる可能性がある。

    という説明でした。
    どの業者の値段設定にもうなずける部分はありました。

    まとめに代えて

    引っ越し費用は相場ではなく、
    タイミングと交渉で変わります。

    3カ月前に動いたことで、
    まだ抑えられたのかもしれません。

    振り返ってみると引き渡しからの4カ月は
    消耗の連続でした。

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    新築準備の手戻り地獄|往復と再見積で消えた休日と170万円

  • 冷蔵庫が2階に上がらない|階段もクレーンも使えなかった日

    冷蔵庫が2階に上がらない|階段もクレーンも使えなかった日

    容量を大きくしたかったのに

    エアコン問題が一段落したころ、
    次に控えていたのは冷蔵庫でした。

    いま使っているものは10年以上前に購入しました。
    容量は大きいものの、冷えが弱くなっている。
    買い替えの時期だと思っていました。

    長男も大きくなってきたので、
    新居では同じくらいのサイズ感で、
    容量もできるだけ大きくしよう。
    ここでケチってはいけない。
    それくらいの気持ちでした。

    家電量販店で選び、購入。
    あとは搬入を待つだけ。

    そう思っていました。

    階段で止まった

    配送前の事前確認に来た業者が、
    2階リビングへ続く階段を見上げて言いました。

    「このサイズだと厳しいかもしれないですね」

    実際にメジャーで測ってもらうと、
    高さはぎりぎりOK。
    でも、横幅と奥行きがそれぞれ5センチほど足りない。

    階段の曲がり角。
    手すりの幅。
    壁の出っ張り。

    図面を見て確認したつもりでしたが
    この部分をしっかりと測っていませんでした。

    たったそれだけで、
    冷蔵庫は上がらないのです。

    「配送はできますけど、1階に置いていくことになります。
    どうします?」

    クレーンも無理

    家電量販店に2階に上げられないと言われたと電話しました。
    「では、少し料金はかかりますが、
    ベランダから吊り上げましょうか」
    そう言われました。
    吊り上げの費用は3万円ほどとのことだったので、
    この際、OKしました。

    後日、クレーン業者が見積もりに来ました。

    外から2階ベランダを見上げた直後に
    「電線が近すぎますね。これ無理ですよ」
    あっさりとした返答でした。

    クレーンのアームは2階より高い位置まで伸ばし、
    そこから吊って冷蔵庫を2階のベランダから入れます。

    電線の高さは2階の天井付近、
    ベランダから数十センチほどしか離れていない場所にあります。
    クレーンのアームを伸ばすとどうしてもぶつかってしまう。

    人力で引き上げられるかも聞いてみました。
    「やっている業者はありますけど、かなり高いし、買い替えの時に困る可能性もありますよ」
    入れてくれた業者が買い替え時に存在しているかわからない。
    搬入にも搬出にも費用がかかる。
    あまり現実的ではありませんでした。

    結果的に
    最初に買った冷蔵庫は使えないという判断になりました。

    キャンセルという後退

    購入した冷蔵庫をキャンセル。

    家電量販店の店員さんに事情を説明し、
    改めて階段搬入可能なサイズを探しました。

    縦幅、横幅、高さ。
    何度も測りました。

    590Lから450Lへ。
    容量はかなり減ります。
    妥協です。
    もし、足りないようだったら追加で
    小さい冷蔵庫を買うつもりでした。

    キャンセル料はかからなかったので、
    容量の少ない冷蔵庫にした分、わずかに費用は抑えられました。

    でも、新築に理想の家電を置くというところから
    離れていくのは残念でした。

    何度も往復する日々

    この一件で、
    現住居と新居を何度も往復しました。

    休日が丸一日消える。

    「また行かないといけないのか」

    小さな後悔が積み重なりました。

    まとめに代えて

    図面では問題がなくても、
    実際の搬入経路は別問題です。

    家を買うというのは、
    住むだけでなく、
    物が入るかどうかまで含めての話でした。

    次は、価格の振れ幅に驚いた引っ越し費用です。

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    3月の引っ越しは高すぎる|22万円から50万円まで開いた見積差

  • エアコンが付かない|新築で起きた設置トラブルと追加29万円

    エアコンが付かない|新築で起きた設置トラブルと追加29万円

    せっかく買ったエアコンが

    住宅ローンの契約が終わり、
    団信の壁も越え、
    ようやく家の引き渡しを迎えました。

    「長かった。でもようやくたどり着いた」
    鍵を受け取った日のことは、いまでも覚えています。

    その週末には完成した我が家に家族で行きました。
    まだ電気もガスも水道も通っておらず、
    なにもない家ですが、
    「もうちょっとでここに住めるんだね」
    と話すと実感がわいてきました。

    引き渡しから引っ越しまでは約4カ月。
    その間にやるべきことを紙に書き出しました。

    電気、ガス、水道。
    住所変更。
    家電。
    家具。

    最初に動いたのはエアコンでした。

    想定していた70万円

    賃貸マンションでは、もともと設置されていたエアコンを使っていました。
    新居ではすべて新たに購入して設置しなければなりません。

    2階リビングに1台。
    3階の居室3部屋に3台。
    1階の納戸に1台。

    合計5台。

    近年の猛暑を考えると、どの部屋にも必要です。
    「ここは我慢しよう」という選択肢はありませんでした。

    長く使う前提なので、性能などで妥協はしたくない。
    ただ、できるだけ購入費用は抑えたい。
    家電量販店がセールをしている時期を見計らい、
    エアコンを探しに行きました。

    目をつけたのはダイキン製のエアコンです。
    様々なレビューやネット上の評判を見ても
    室外機の性能、耐久性などで好評価を得ていました。
    それがふだんの価格より比較的安く買える状況でした。

    合計約70万円。

    正直に言えば高い。
    けれど、想定していた範囲内でした。

    問題はそのあとでした。

    「この部屋は設置できません」

    設置前の現地確認に来た下請け業者が、
    3階の一室を見て言いました。

    その部屋にはベランダがありません。
    室外機を1階まで下ろす必要がある。

    しかし、隣家との距離が想像以上に狭い。
    はしごを安全にかけるスペースがないというのです。

    さらに追い打ちがありました。

    2階リビングと3階の別の2部屋。
    ベランダに室外機を置く予定でしたが、

    「壁と室外機の距離が近すぎます。性能が十分に発揮されない可能性があります」
    と指摘されました。

    建築途中から引き渡しまで、家電については特に建築会社の担当者と話したことはありませんでした。
    新築で、まさか「付かない」と言われるとは思っていなかったというのが、正直なところです。

    選択肢は諦めること

    その業者に依頼する場合は
    3階の1室はエアコンを諦める。
    室外機をかさ上げする。
    もしくは、より小型で性能を下げる。
    という選択肢でした。

    猛暑の中、3階の部屋にエアコンなし。
    それは現実的ではありません。

    性能を下げるのも、また選び直しからスタートするのは
    あまりに負担でした。

    そこで、自分で業者を探すことにしました。

    29万円の現実

    ネットや「くらしのマーケット」で、
    難工事対応可能な業者を探しました。

    外観や室内の写真を送り、
    家電量販店の業者に断られたことも正直に伝えました。

    「工事は可能です」

    その一言に救われました。

    同時に、配管を通すための穴あけや
    ベランダに置ける室外機の仕様など
    建築時から確認しておけばよかったことが
    後になって思い浮かんできました。

    再見積もりの結果は約29万円。

    エアコンの大きさに合わせた基本料金。
    室外機のかさ上げ。
    3階から1階までの配管延長。
    化粧カバー。

    当初、家電量販店で依頼していた際は工事費を
    10万円程度とみていました。
    想定より約20万円の上振れです。
    エアコン本体の価格と工事だけで
    100万円近くになるということです。

    けれど、ここで妥協すると、
    毎年の夏に後悔する気がしました。

    結果、依頼しました。
    かわりに余裕があれば買おうと思っていた
    家具はあきらめました。

    まとめに代えて

    家電は買えば終わりではありません。

    設置できるかどうか。
    そこまで含めて準備です。
    新築でも、想定外は起きる。
    家を建てることと、住める状態にすることは別の作業でした。

    3階建てで隣住宅との距離が近いという
    都内の住宅事情ならではの問題もあること含めて思い知らされました。

    次は、冷蔵庫の搬入問題です。

    ▼ 次の記事
    冷蔵庫が2階に上がらない|階段もクレーンも使えなかった日

  • 知らなかった諸費用|家本体価格以外にかかった250万円の内訳

    知らなかった諸費用|家本体価格以外にかかった250万円の内訳

    あるのは理解していたけれど

    住宅価格は6650万円。

    もちろん、それだけで済むとは思っていませんでした。

    不動産会社からは事前に諸費用の試算をもらっていましたし、
    概算で200万円台中盤になることも理解していました。

    それでも、
    契約から決済に至る過程で実際に数字が積み上がっていくと、
    「知っていた金額」と「支払う金額」は
    少し違って見えました。

    最終的にかかった諸費用は約250万円。
    本体価格とは別の、もう一つの現実です。

    売買契約の印紙代

    まずは売買契約書の印紙代。

    3万円。

    金額としては大きくありません。
    試算にも当然含まれていました。

    けれど、
    契約の場で一つひとつ支払っていくと、
    「住宅価格とは別の支出」が始まったことを実感します。

    登記費用という固定コスト

    表示登記と抵当権設定登記。

    司法書士費用を含めて約70万円。

    これも事前見積の通りです。
    値引き交渉の余地はありません。

    金額に驚いたというより、
    「動かせない費用」であることのほうが印象に残りました。

    住宅価格は交渉できても、
    こうした費用は動かない。

    家を買うということにかかる制度的な負担の側面を、
    ここで強く意識しました。

    銀行関連費用

    銀行事務手数料、保証料、ローン契約印紙代。

    銀行事務手数料は100万円を超えました。

    ホームページには
    「借入額の○%」と明記されています。

    計算すればわかる数字です。

    ただ、
    5900万円を借りるという前提に立ったとき、
    この手数料もまた比例して増える。

    住宅価格だけを見ていると見落としがちですが、
    借入額を決めるということは、
    こうした付随コストも同時に決まるということです。

    火災保険と地震保険

    火災保険は5年で約25万円。
    これも当然必要な費用です。

    地震保険を含めればさらに上がります。
    一方で、盗難や突発的な事故に対する補償をなしにすれば保険料は抑えられます。
    いずれにしても、まだ起きていない事柄に対して
    どれくらい備えておけばいいのか判断するのは
    難しいという印象でした。

    契約時点でまとまった金額を支払うため、
    資金計画の中では一定の重みがあります。

    250万円という現実

    こうした費用を合算すると約250万円。

    住宅価格6650万円に対して、
    約3〜4%程度。

    割合で見れば突出して大きいわけではありません。

    しかし、
    自己資金1000万円の中から支払うと考えると、
    その4分の1が諸費用に充てられることになります。

    頭金や手元資金の設計を考える上で、
    この金額は決して軽くありません。

    この頃になると、それぞれの費用が
    ふだん見慣れないくらいの高額で
    100万円、200万円くらい増えても
    変わらないような錯覚に陥っていました。
    とはいえ、計画を立てて長年かけて
    支払っていかないといけないものです。
    それではだめだと何度も自分に言い聞かせました。

    本体価格だけでは語れない

    家の価格はわかりやすい。

    けれど、
    実際の取得総額は
    本体価格+諸費用で構成されています。

    この構造を理解していないと、
    資金計画はすぐに窮屈になります。

    私たちは事前に試算をもらっていました。
    それでも、
    実際に支払いが進むにつれて、
    「取得総額」を身体で理解していく感覚がありました。

    まとめに代えて

    住宅購入は、
    価格交渉やローン選びだけでは終わりません。

    制度、銀行、保険それぞれに紐づいた費用。

    それらを含めての「取得」です。

    そして、
    引き渡しが終われば支出が止まるわけでもありませんでした。

    家電や引っ越し。
    家を整えるために必要な費用はまだまだあります。

    新築後に必要になった費用と、
    想定外だったトラブルについて、
    次回から具体的に書いていきます。

    ▼ 次記事
    エアコンが付かない|新築で起きた設置トラブルと追加29万円

  • 外資系保険会社で団信の審査通過|団信の引受会社まで調べた理由

    外資系保険会社で団信の審査通過|団信の引受会社まで調べた理由

    まずは一つ通ったけれど

    落ち続けた住宅ローンの団信が
    ワイド団信で通った。

    それでも、終わりではありませんでした。
    本当に安心できる団信に入りたい。

    がんや三大疾病でローンがゼロになる。
    私の周りにはその保証で救われた人が何人かいます。

    団信は銀行ではなく保険会社が決める

    団信は銀行の商品ではありません。

    実際に審査するのは、
    引受保険会社です。

    保険会社によってかなり違いがあるのでは。
    そう考えました。

    国内の企業か。
    外資系企業か。

    ネットでは「うつ病」で団信を通すのはかなり
    厳しいという情報しかありません。
    各社ごとの明確な基準も公表されていません。

    団信の審査に落ちたとしても、
    理由の開示もありません。

    けれど、判断基準が異なる可能性はある。

    外資系を狙うという仮説

    仮説を立てました。

    外資系のほうが、
    精神疾患に対する基準が多少柔軟なのではないか。

    確証はありません。
    ただ、これまで私が落ちた団信を見ると、
    国内の保険会社の一般団信、手厚い団信はすべて落ち、
    唯一、審査に通ったワイド団信は外資系保険会社でした。

    ワイド団信が通っただけだけれど、
    もしかしたら外資系の保険会社なら
    一般団信や手厚い団信も通過するかもしれない。

    動かなければ何も変わりません。
    外資系が引受保険会社となっている銀行を探し、
    銀行に事情も説明して、三大疾病の団信、一般団信、ワイド団信すべてを申し込みました。

    銀行選びの手順としては
    各銀行のホームページから、住宅ローンのページを開き、
    団信の説明やパンフレットのPDFを開くと、
    大体、小さな字で引受保険会社が書いてあります。

    まず各銀行の金利を調べ、複数の銀行をピックアップ。
    それから、団信の引受保険会社を調べ、
    申し込む銀行を絞りました。
    これまでに落ちた生命保険会社が引受になっている銀行は、
    結果も同じだろうと予想し、除外しました。

    手厚い団信が通った

    1週間後、
    三大疾病の団信が通りました。
    本審査も無事通過。

    あの瞬間の安堵は、
    いまでも忘れられません。
    電話で知らせてくれた銀行の担当者に
    「よかったです。ありがとうございます」
    と繰り返し言っていました。

    ちなみに、この銀行と同時に、
    手厚い団信と一般団信は国内保険会社、
    ワイド団信は外資系保険会社
    という銀行の審査も受けました。

    結果、ワイド団信のみ通過。
    やはり国内外に差があるのではないかという印象があります。

    ただ、私の場合はうつが軽症であったということや
    服用している薬が比較的軽く、
    完治の診断をもらっているという面があります。

    どこまでがOKでどこからがNGなのか、
    詳細にはなかなかわかりませんでした。
    すべてのケースで外資が通るとは限らないとは思います。
    ただ、こうした経験をした方や、
    この状況の真っただ中の方に少しでも参考になればと思い書きました。

    まとめに代えて

    団信は「おまけ」ではありません。

    住宅ローンの中心です。

    銀行名だけでなく、
    引受保険会社まで見る。

    そこまで考えて、
    ようやく通過できました。

    ▼ 次記事
    知らなかった諸費用|家本体価格以外にかかった250万円の内訳

  • 団信に通るまでにやったこと|3ヶ月待機とワイド団信という選択

    団信に通るまでにやったこと|3ヶ月待機とワイド団信という選択

    「保険に入れない」頭が真っ白に

    複数の銀行の団信で本審査に落ちたとき、
    正直、頭が真っ白になりました。

    金利の比較も、返済計画も、
    すべて前提が崩れたからです。

    問題は借入額ではありませんでした。
    「保険に入れない」
    その一点でした。

    原因を冷静に整理する

    まずやったのは、感情を切り離すことでした。

    なぜ落ちたのか。

    仮審査は通っている。
    年収も勤務年数も問題ない。

    となると、団信しかない。

    告知事項を読み返しました。

    直近3ヶ月以内の通院・投薬。
    過去3年以内の入院、治療・投薬。

    私は数ヶ月前から心療内科に通っていました。

    軽症うつ。

    自覚症状していた症状は、
    小さな気分の落ち込みと疲れ、イライラ。
    ずっと続いてわけでもありません。
    会社も普通に通っていました。

    けれど、診断名がある。

    団信にとっては、それがすべてでした。

    まずは通院を終了する

    医師に相談しました。

    症状は悪化しているわけではない。
    標準よりやや下だけれど、安定している。
    薬も少量で、なくてもやっていけるレベルにある。

    完治・寛解扱いにしてもらい、
    処方を終了しました。

    そして決断しました。

    3カ月待つ。

    3年の告知事項はもう回避しようがありませんが、
    3カ月の告知事項からは外れることができる。
    これがどれだけ審査に影響を与えるかはわかりませんでした。

    物件のスケジュールは気になりました。
    時間との戦いでした。

    それでも、このまま申し込んでも落ちる。
    一度、立ち止まるしかありませんでした。
    それしかできることがなかったとも言えます。

    物件を販売している建築会社の担当者にも
    正直に住宅ローンに落ち続けていること、
    病気がネックになっている可能性があることを伝えました。

    「ワイド団信もありますし、きっと大丈夫ですよ」
    「まだ時間はありますから、待ちますよ」
    この言葉に救われました。

    家族にも同様に落ちていることを伝えました。
    妻もショックを受けていました。
    それでも、
    「こればかりは仕方ない。通院は必要だったんだから」
    「どんな方法があるか、考えよう」
    と言ってくれました。

    ワイド団信という現実的な選択

    再開する際、選択肢を整理しました。

    手厚い団信や一般団信が難しいなら、ワイド団信。
    「通すことを最優先にする」と決めました。

    ワイド団信は、病気などの理由がある人も
    入れる可能性がある団信です。
    保証内容は一般団信と同じで、死亡時や高度障害時に
    ローンがゼロになるというものです。
    金利が0.3%ほど上乗せされます。

    ちなみに、一般団信は金利に上乗せがない。
    ワイド団信は手厚い団信と同じくらい金利の上積みがあり、
    かつ保証が限定的ということです。

    もともと、がんや三大疾病など手厚い団信を求めていたので、
    それに比べると十分ではありません。
    けれど、通る可能性がある。

    もしそれも無理なら、フラット35。

    団信なしも選択肢に入れました。
    予期せぬことがあった場合に家族にかける負担を考えると
    これは最終的な手段だと思っていました。

    住宅ローンは金利だけの問題ではない。
    団信という「保険付き融資」であることを
    このとき初めて実感しました。

    初めて通った瞬間

    3ヶ月後、別の銀行で本審査を申し込みました。
    元々の金利も若干高めです。

    申し込んだ団信はワイド。

    1週間ほどで、銀行からメールが届きました。
    会社の休憩時間に
    急いで銀行の住宅ローンのマイページを開きました。

    「団信承認」

    大学受験や入社試験に合格したときと同じくらいうれしかったです。
    妻にもすぐ連絡しました。
    「ほんと?よかったね!」
    喜んでくれました。

    これで家を買えるかもしれない。

    初めて光が見えました。

    まとめに代えて

    団信は、住宅ローンの「裏の主役」です。

    健康状態、病気によっては大きく影響することを、
    私は知りませんでした。

    もし軽い気持ちで心療内科に通っている人がいるなら、
    住宅ローンとの関係を知っておいてほしい。

    健康とローンは無関係ではない。
    知らないことが、一番怖いと感じました。

    ▼ 次記事
    外資系保険会社で団信の審査通過|団信の引受会社まで調べた理由

  • 住宅ローンの本審査に落ちた|うつ病と団信の現実

    住宅ローンの本審査に落ちた|うつ病と団信の現実

    年収も物件も問題ないのに

    各銀行の住宅ローンの金利をネットで調べ、
    変動金利が低いいくつかの銀行で仮審査を申し込みました。

    仮審査は問題なく通りました。

    年収も勤務年数も十分。
    物件価格も妥当。
    借り入れ可能額は5900万円を大幅に超えていました。

    「これなら大丈夫そうだな」
    正直、安心していました。

    しかし、本審査は、
    想像していない結果になりました。

    「融資見合わせ」

    それも一行ではありません。複数の銀行からです。

    「なんで?」
    言葉になりませんでした。
    冷や汗が流れるという感覚を初めて味わったかもしれません。

    原因は団信だった

    原因は団体信用生命保険でした。

    私は数ヶ月前から心療内科に通っていました。

    軽い疲れと気分の落ち込み。

    処方は漢方と少量の抗うつ薬。

    休むことなく会社には行っているし、
    普段の生活で支障はほとんどない。
    ただ、仕事や長男の受験について考えることが増え、
    疲れが出ていた。その程度だと思っていました。

    告知事項には服薬していることを正直に書きました。

    それが審査に影響していました。

    うつ病は通りにくい

    後で知りました。

    団信では
    うつ病は非常に通りにくい。
    ネットで検索すると、同じように本審査に落ちたという
    体験談がいくつも出てきました。
    しかもあまり顛末は書かれていない。
    「家を買うことを諦めた人もいるのでは」
    不安が頭をもたげました。

    症状は軽いと自分自身が思っていても、あまり意味はない。
    審査では「軽さ」ではなく、
    診断名や服薬があるかどうかが重視されていたように思えます。

    それが現実でした。

    家が買えないかもしれない

    このまま落ち続ければ、
    契約は白紙。

    6年探した家が消える。

    正直、動揺しました。

    まとめに代えて

    住宅ローンは金利の問題ではありませんでした。

    健康状態もまた、
    審査の対象でした。

    ここが最大の壁でした。

    ▼ 次記事
    団信に通るまでにやったこと|3ヶ月待機とワイド団信という選択肢

  • 毎月20万円以内に抑える|35年ローンという現実

    毎月20万円以内に抑える|35年ローンという現実

    無理はしたくない

    借入額は5900万円。

    問題は金利ではありませんでした。

    「毎月いくら払うのか」

    ここでした。

    月20万円という心理ライン

    現在の家賃は約15万円ほど。

    それを大きく超えたくなかった。
    月20万円以内。
    年額でいえば60万円負担が増えます。

    このラインを越えると、
    生活の余裕が消える気がしました。

    そこから逆算すると、
    35年という期間が必要でした。

    月20万円というのは、いまの年齢、いまの給料で
    「なんとかなる」
    という金額です。

    今後の私の勤めている会社の業績や
    自身の社内のキャリアアップ、昇給を想定すれば
    もう少し背伸びをしていいのかもしれません。

    でも、私としては将来に増える可能性のある金額を
    当て込むことをしたくないという思いがありました。

    不確実性が増している世の中ですから、
    給料が上がるどころか、現状維持、下がる可能性もある。

    そのリスクを考えれば、
    「いまが一番苦しい」
    状況にしておきたかったのです。

    定年後の不安

    35年後、私は定年をとっくに迎えています。
    そのとき残債がある。
    これは不安でした。

    子どもは成人しています。
    でも、年金や貯蓄から同額か、
    金利次第ではそれ以上を本当に支払わなければならない。
    退職金を当て込まないといけないのか。

    遠い将来で見えないことばかりです。

    私は
    将来の不安より、
    現在の安定を取りました。

    住宅ローンは心理戦

    銀行はもっと貸してくれます。
    けれど、
    借りられる額と返せる額は違う。
    「無理をしていると感じないか」
    そこを基準にしました。

    まとめに代えて

    5900万円という借入は大きい。

    けれど、
    月20万円以内なら受け止められる。
    ローンを組んだ先のことばかり考えていました。
    でも実際にはローンを組むこと自体が危うくなったのです。

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    住宅ローンの本審査に落ちた|うつ病と住宅ローンの現実