山は越えたと思っていたのに
住宅ローンの本審査。
団信の壁。
そこを越えたとき、
正直に言えば「山は越えた」と思っていました。
けれど、家を買うという出来事は、
契約が終わってからが本番でした。
引き渡しから引っ越しまで約4カ月。
その4カ月間は、
消耗の連続でした。
手戻りの始まり
エアコンは設置不可と言われ、
業者探しからやり直し。
冷蔵庫は階段搬入不可。
クレーンも不可。
キャンセルから買い直し。
そのたびに、
現住居と新居と家電量販店を往復しました。
引っ越しは22万から50万までの価格差。
判断に時間がかかる。
新居はまだ空っぽです。
音が響き、底冷えのする
何もない部屋に立って、
「いつになったら落ち着くのか」と考える時間が増えました。
消えていく休日
平日は仕事。
土日は立ち会い。
見積もり。
再見積もり。
写真撮影。
電話。
メール。
一度で終わらない。
「これだと難しいということですよね?」
この言葉を何度言ったかわかりません。
家族で外出する予定を取りやめた日もありました。
子どもには「また家?」と聞かれました。
申し訳なさと焦りが混ざりました。
細かい出費の積み上がり
カーテン。
賃貸と違い、窓が多い。
サイズもバラバラ。
レールも新設。
約30万円。
アンテナ設置。
約8万円。
エアコン工事約29万円。
家電約70万円。
引っ越し37万円。
合計すると約170万円。
「諸費用250万円」とは別の世界です。
家を買う前、
仲介手数料がかからないことで
約200万円浮いたと考えていました。
その「浮いたはずの金額」が、
ほとんど家に住む準備の費用で消えました。
お金以上の疲労
一番きつかったのは、
判断とキャンセルと再考の連続でした。
妥協するか。
時間をかけるか。
お金を払うか。
常に三択です。
「もういいか」と思いかけたこともあります。
けれど、
この家にはこれから何十年も住む。
その思いが踏みとどまらせました。
新居に家具や家電をそろえていくのは
楽しいことだと思っていました。
でも実際は、目前に迫った引っ越しまでに
家族が安心して暮らせる家にしておく
プレッシャーの方が大きかった印象です。
まとめに代えて
家を買うというのは、
契約の瞬間がゴールではありません。
準備の消耗。
予算の上振れ。
時間の消費。
それをすべて引き受ける出来事でした。
最低限で見積もりをしない。
必ず上振れを想定する。
それが、いまの私から言える現実です。
そして最後に、
教育費を抱える家庭として
この決断をどう整理したのかを書きます。

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