なぜ中学受験を考え始めたのが「小3の終わり」だったのか
中学受験を意識し始めたのは、長男が小学3年生の10月頃でした。
はっきりとしたきっかけがあったというよりは、周囲の空気に影響された部分が大きかったように思います。
私は都内の中でも、比較的、中学受験をする家庭が多いエリアに住んでいます。
子どもが通っている公立小学校の同級生の親から
「小2の段階で塾に通い始めた」
「塾を決めた」
といった話を聞くようになりました。
また、私の勤務している会社でも、子どもを都内の私立中学に通わせている、あるいは通わせたという経験のある
同僚や先輩が数多くいました。
そうした話を耳にするうちに、
なんとなく落ち着かない気持ちになったのを覚えています。
それまで中学受験をするのかどうかすら真剣に考えたことがありませんでした。
「地元の公立中学に通い、高校受験をするのではだめなのか」
一方で、
「いま判断しないと取り返しがつかなくなるのでは」
という不安だけが先に膨らんでいきました。
早いのか、遅いのか。
そもそも我が家に中学受験は合っているのか。
当時は、何を基準に考えればいいのかも分からない状態でした。
いま振り返ると、小学3年生の終わり頃は、周囲の動きが急に目に入ってくる時期だったように思います。
それまでまったく意識していなかった「塾」や「中学受験」という言葉が、ある時期から、急に身近な話題として聞こえてくるようになりました。
職場では、会話のなかで長男の学年が出てくると、中学受験をした組の同僚や先輩から
「そろそろ受験のこと考え始める時期だね」
「もう塾行ってるの?」
という反応が当たり前のように返ってくるんですね。
「中学受験をする家庭は、特別な家庭ではないのかもしれない」
と感じ始めたのも、この頃です。
受験するにしても3年も先のことですよ。
考えるにしてもまだ早いのではと思いつつ、
周囲が動き出している中で、何も考えずにいることのほうが不安になっていました。
焦りに近い感情が、少しずつ積み重なっていった時期だったと思います。
当時、親として一番分からなかったこと
この頃、親として一番分からなかったのは、
「何を基準に判断すればいいのか」という点でした。
いつから始めるのが適切なのか。
そもそも、塾に通うことは本当に必要なのか。
親はどこまで関わるべきなのか。
とりあえずインターネットで調べる。
たぶんみなさんも一度は調べたことがあると思いますが、
【中学受験 いつから】
【中学受験 するべきか】
とか、そんなキーワードを入れて検索してみました。
「小3から始めるのがセオリー」だと書いているものもあれば、
「もっと早くから始める必要がある」「まだまだ間に合う」というものも。
これが正解だろうと思えるものは見つかりませんでした。
情報はあるのに、判断材料としては足りない。
そんな感覚だけが残り、
「決めきれない自分」に対する焦りも、少しずつ増していきました。
この頃、妻とも何度か中学受験の話をしました。
ただ、具体的に何かを決めるというよりも、
「どう考えればいいのか分からない」
という状態を共有していた、というほうが近かったと思います。
中学受験をする家庭もあれば、しない家庭もある。
その中で、我が家はどこに軸を置くべきなのか。
夫婦で話しながらも、答えはなかなか見えてきませんでした。
公立中学から高校受験という選択肢も消えなかった
一方で、公立中学に進み、高校受験をするという選択肢も視野には入っていました。
子どもが通う予定の地元の公立中学に、特別な不安はありませんでした。
周囲の評判も悪くなく、むしろ、進学実績を見ると私でも名前を知っている高校に進んでいる生徒もいる。
「まずは公立中学に進む」という道も、ごく自然な進路のひとつだと感じていました。
私自身も、公立中学から高校受験を経験してきました。
その経験が良かったのか、そうでなかったのかは簡単には言えませんが、
少なくとも
「中学受験をしなかったのは失敗」
とは思っていませんでした。
当時の私たちは、
「公立中学でいい」と言い切るほどの確信も、
「中学受験をする」と決めるほどの覚悟も、
どちらも持てずにいました。
次の話

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