すぐに再開しようと思えなかった
家探しを一度止めたあと、
次に頭に浮かんできたのは、
「では、いつ買うのが正解なのか」
という問いでした。
すぐに再開しよう、
という気持ちにはなれませんでした。
かといって、
ずっとこのままでいいとも
思えません。
動かない時間の中で、
タイミングについて考える時間だけが、
静かに増えていきました。
この頃の感覚を振り返ると、
「今は早すぎるのか」
「もう遅いのか」
そのどちらも、
はっきりとは言えませんでした。
動けば、
生活が変わる。
動かなければ、
状況が変わっていくかもしれない。
どちらを選んでも、
何かを失う気がしていました。
動かすことで変わってしまうものが、重く感じられた
この頃から、
「家を買う」という行為が、
単なる住まいの問題ではなく、
生活全体を動かす選択として
意識されるようになっていました。
子どもの生活。
通い慣れた場所。
これまで積み重ねてきた時間。
それらを、
いま動かしていいのかどうか。
明確な答えは、
持てていませんでした。
以前よりも、
「動かすこと」そのものが、
重く感じられるようになっていたと思います。
前提が、静かに変わっているような感覚
それと同時に、
家を取り巻く状況そのものが、
以前と同じではないような感覚も
ありました。
具体的に何が変わったのかを、
言葉にできていたわけではありません。
ただ、
「前と同じ考え方で
探し続けていいのだろうか」
そんな引っかかりが、
どこかに残っていました。
この違和感も、
タイミングを迷わせる
一因だったように思います。
分からないことが、多すぎた
さらに言えば、
家を買うという行為そのものについて、
分からないことが
あまりにも多いと感じていました。
物件価格だけを見ていればいい、
という話ではない。
それは分かっていました。
ただ、
価格以外に何を考えるべきなのか。
どこまで把握しておく必要があるのか。
整理しようとすると、
新しい疑問が出てくる。
調べるほど、
「まだ知らないことがある」
という感覚が強くなっていきました。
その状態で、
タイミングを決めるのは、
簡単ではありませんでした。
「今決めない」という選択も、判断だった
結果として、
この時期は
「今は決めない」
という選択をしていました。
積極的に動くわけでもなく、
完全に諦めるわけでもない。
ただ、
無理に答えを出さない。
その判断だけが、
当時できたことだったように思います。
まとめに代えて
家を買うタイミングで迷った理由は、
一つではありません。
生活のこと。
環境のこと。
状況の変化。
分からなさ。
それらが重なり合って、
「今はまだ決めきれない」
という状態に
なっていました。
止まっていた時間は、
無駄だったとは思っていません。
むしろ、
次に考えるべき問いを
静かに浮かび上がらせていた
時間だったように感じています。
次の記事では、
家を買うことを考える中で、
教育費の現実が
急に重くのしかかってきた瞬間について
書きます。
数字としては知っていたはずなのに、
感情としては
受け止めきれていなかった話です。

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