塾に任せるという理想はわかっていても
宿題が回らなくなり、
予習も十分に機能していない。
そうした状況の中で、
自然と増えていったのが、
家庭でのフォローでした。
「家で少し教えれば、何とかなるのではないか」
当時は、
そう考えていました。
そもそも「家では教えないでください」
と塾からは言われています。
解き方に間違ったクセがつくのはよくないというのが理由です。
塾が推奨する親の関わりは
時間管理や声かけくらい。
集団塾に通っているのだから、
基本的な進め方は塾に任せる。
わかります。理想はわかるんです。
でも追いつかないままだと長男が苦しいのではないか。
家庭では、
分からないところを補うだけ。
そのつもりで関わり始めたのですが、
結果として、
なかなか追いつくことはありませんでした。
「少し教える」だけのはずだった
最初は、
本当に軽い気持ちでした。
予習動画を見て例題を解こうとして
明らかに長男の手が止まっている。
「この問題だけ」
そんな考えで長男に教えました。
分からないところを説明し、
解き方を確認する。
それだけで、
流れに戻れるはずだと
思っていました。
塾の進め方と、家庭での教え方は違っていた
家庭で教えていると、
次第に迷いが生じていきます。
例えば「場合の数」。
【A、B、C、Dで班をつくります。リーダーとサブリーダーを1人ずつ選ぶ場合、何通りありますか。】
というような問題です。
私は樹形図を書いて覚えてもらおうとしました。
でも長男から
「塾ではいま公式を使って教わっている」
と言われました。
集団塾には、
塾としての
「型」や「考え方」、「進め方」があります。
家庭での説明が、
必ずしも
それに沿っているとは限らない。
「間違ったことを教えているのではないか」
そんな不安も、
次第に出てきました。
教えれば教えるほど、時間が足りなくなった
算数を教えるには、
それなりの時間が必要です。
1問を説明するのに15分~20分。
子どもがわからない場合は
どこがわからないのか、
どこまで理解しているのか
を確認しながら進めるので
1問を解くのに1時間ということもあります。
理解させようとすればするほど、
説明は長くなる。
そうすると、
その日の宿題が終わらない。
終わらなければ、
次の日に持ち越される。
結果として、
「教えるために時間を使う」
→「宿題が終わらない」
という循環に入っていきました。
親が教えること自体が、負担になっていった
家庭フォローが続くにつれて、
少しずつ、
空気が変わっていきました。
難しい問題を説明していると
長男がぼーっとしてしまう
イライラして机に突っ伏して
声かけに応じなくなる
それに引っ張られないよう
「じゃあ少し休もうか」
と声かけをするのですが、
その後も問題さえ見ない姿に
こちらも焦り、次第にイライラしてくる。
教える側も、
教わる側も、
余裕がなくなっていく。
算数そのものより、
「やらなければならないのに」
という状況が、
前に出るようになっていました。
まとめに代えて
家庭で教えれば、
状況は改善する。
当時は、
そう信じていました。
けれど、
集団塾の進度と、
家庭で使える時間。
その二つが噛み合わない中では、
親が教えることにも、
はっきりと限界があったのだと思います。
この時点では、
まだ
「塾を変える」
「やり方を大きく変える」
という判断には至っていません。
ただ、
家庭フォローだけで
乗り切ろうとするのは、
現実的ではない。
そんな感覚が、
少しずつ、
はっきりしていきました。
次の記事では、
こうした状況の中で、
「わからないから、やりたくない」
という気持ちが、
どのように増えていったのかを
振り返ります。

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